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用語解説 --- ブリードアウト現象

フィルムの表面に白い粉? --- ブリードアウト現象について

「ブリードアウト現象」とは、フィルムを製造する際に使用した
スリップ剤や酸化防止剤等の添加剤が時間の経過によりフィルムの表面に
浮き出てくる現象のことです。

袋を長期間保存しておくと、フィルムの表面に白い粉のようなものや
斑点が付着している状態になっているものが発生します。

包装対象となる製品によっては、このブリードアウトした添加剤が
製品に付着することによって不具合が生じてしまったり、
製品自体に不具合は無いものの、異物が付着しているということで
クレームが発生してしまったりすることがあります。

また、非常に精密的な製品については、袋と製品がこすれることによって
ブリードアウトした添加剤が擦り付けられ、
結果細かいキズが発生してしまうという事例も御座います。


ブリードアウト現象が悪いことかというと、一概に悪いとは言えません。
なぜなら、帯電防止剤はブリードアウトすることによって帯電を防止する効果を発揮しますし、
スリップ剤もフィルムの表面に浮き出ることによって滑りやすくする働きをします。

そのため、クリーンルームで帯電防止のポリ袋を使用する際は
帯電防止剤を練り込んだタイプではなく、
フィルムの樹脂そのものが帯電防止機能を持ったものを採用されることをお勧めします。


ブリードアウト現象の対策としては、
添加剤を一切使用していない無添加ポリエチレンを使用するのが1番ですが、
無添加ポリエチレンは通常のポリエチレンと比べ高価な袋になります。

無添加グレードの製品一覧
https://cleanpack.net/list/c1.html