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クリーンパックとは? --- 無添加ポリエチレンフィルムについて

独自技術が満載の無添加ポリエチレンフィルム

クリーンルーム用に使用される無添加ポリエチレンの大きな特徴としては、
「発塵性が著しく低い」ということがあります。

無添加ではない、一般的に使用されている通常のポリエチレンフィルムは
フィルムの成形や加工をしやすくするために様々な添加剤を使用しています。


・酸化防止剤 
  製造の際の樹脂コゲを発生しにくくするため
  酸化劣化を防ぐため

・スリップ剤
  袋へ加工の際の生産性を向上させるため
  
・アンチブロッキング剤
  袋の口開きをよくするため


上記添加剤の種類や使用目的は一例ですが、
このような多くの添加剤を使用してポリ袋は製造されております。

これらの添加剤は、ブリードアウト現象が起こり、
フィルムの表面にすこしずつ細かな塵のような形で浮き出て来ます。

このブリードアウトした添加剤で塵が発生してしまったり、
添加剤と薬品が変な化学反応を起こしてしまったり、
精密な製品に細かなキズを付けてしまったりということが起こります。

このような不具合を防止できるのが、無添加ポリエチレンなのです。


ですが、先に挙げたような添加剤たちは
「フィルムを製造しやすくするため」に使用されておりますので、
添加剤を使用しないとなると非常に高い技術が必要となります。

とりわけ大きな問題になるのは、温度管理です。

実は、製造時の温度管理が悪いと、「フィッシュアイ」と呼ばれる
魚の目に似ている形状の粒がフィルムに出来てしまったり、
フィルム自体の成形ができなくなったりということが起こります。

通常のポリエチレンも、無添加ポリエチレンも
フィルムを製造する際には、原料となる樹脂を一旦高温で溶かし、
溶かした樹脂をフィルム上に伸ばして冷却するという工程になります。

そのため、夏場など温度が上がりやすい時期には
フィルムの製造機械周辺の温度が高温になりやすく、
品質や精度が悪くなる可能性があるのです。

その上無添加ポリエチレンは添加剤を使用しませんので
製造するのが非常に難しいフィルムということになります。

製造が難しい無添加ポリエチレンを、品質を保持しながら
通年で製造し続けているのには、これまで培った技術の成果と自負しております。


今回ご紹介の製品はこちら
https://cleanpack.net/list/d12.html